東野圭吾作品の世界

東野圭吾著作の書籍からその世界観を独断と偏見で解釈します!

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2013-01-01から1年間の記事一覧

加賀恭一郎シリーズ「眠りの森」ドラマ化のヒロイン決定!

約2カ月ほど前、このブログで、加賀恭一郎シリーズの2作品目の「眠りの森」がドラマ化されることを書かせていただきましたが、その続報です。 放送日は、1月2日(木)の夜9時からに決まったようです。主人公の加賀恭一郎役は、もちろん阿部寛。ファンにとって…

「疾風ロンド」根津・千晶コンビの前作「白銀ジャック」を読んでみた。

東野圭吾氏の新作「疾風ロンド」が100万部を突破したと実業之日本社が11月26日に明らかにしました。11月15日が発売日だったので、わずか10日ほどで100万部を突破したことになります。コンスタントに新作を出している点から考えると、村上春樹氏の人気を凌ぐ…

11月15日発売の「疾風ロンド」のあらすじと感想

11月15日に発売になった東野圭吾氏の「疾風ロンド」を昨日読みました。 疾風ロンド (実業之日本社文庫) 作者: 東野圭吾 出版社/メーカー: 実業之日本社 発売日: 2013/11/15 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (2件) を見る あらすじは、以下のような感じ…

東野圭吾 最新刊『疾風ロンド』2013年11月15日発売

2013年9月13日に加賀恭一郎シリーズの新刊「祈りの幕が下りる時」が単行本で発売されたのがまだ記憶に新しいところだが、今度は、文庫本での新作書き下ろし作品が、2013年11月15日に実業之日本社文庫より発売されるようです。タイトルは『疾風ロンド』 疾風…

「同級生」は、最後の2ページで白けた気分になった!

どんなに好きな作家の小説でも、必ず1冊や2冊は「??」というような作品はあるものだと思います。東野圭吾氏の「同級生」は、僕にとってはそんな一冊だった。それも、わずか最後の2ページのせいで・・・ 同級生 (講談社文庫) 作者: 東野圭吾 出版社/メーカ…

加賀恭一郎シリーズ第2弾作品「眠りの森」のテレビドラマ化決定!

東野圭吾作品の人気シリーズと言えば、ガリレオシリーズと加賀恭一郎シリーズ。その内の加賀恭一郎シリーズは、今年の9月に発売された「祈りの幕が下りる時」を含めて10作品が出版されているが、累計1000万部を超えている国民的人気シリーズであります。 ガ…

東野圭吾氏の「分身」を読んで考えたこと

東野圭吾氏の「分身」を読んで僕が一番考えさせられことは、この小説が伝える内容とはかなりかけ離れているかもしれない。なぜなら、それについてはあまり深くは書かれていなかったからである。 それでも、僕が一番考えさせられたのは、血のつながりと親子間…

「殺人の門」を読んでイライラする人続出!?

小説「殺人の門」のアマゾンのレビューには、多くの人がこの小説を読んで主人公にイライラしたことを書いています。 読者をイライラさせるこの「殺人の門」という小説の大体の内容は、以下のようなものです。 主人公の田島和幸は歯医者の家に生まれ、裕福な…

祈りの幕が下りる時 あらすじ

9月13日に発売された東野圭吾氏の最新刊「祈りの幕が下りる時」を早速読んでみた。読後の感想(感想はこちら⇒)はまた書こうと思うが、まずは、あらすじを簡単に紹介することにしましょう。※ネタばれが嫌な人は読まないで下さいね! まずはプロローグと言える…

東野圭吾最新刊「祈りの幕が下りる時」9月13日発売

作家・東野圭吾氏の書き下ろし最新作「祈りの幕が下りる時」が9月13日に講談社が刊行されることになったようです。この小説は、加賀恭一郎シリーズの第10弾になるようで、初版の部数は20万とのこと。 祈りの幕が下りる時作者: 東野圭吾出版社/メーカー: 講談…

宗教家には受け入れられない「変身」という小説

「霊魂は存在するのか?」 この小説「変身」は、霊魂の存在を真っ向から否定しているように感じます。なので、宗教家の人が読めば、きっと顔をしかめることでしょう。 変身 (講談社文庫)作者: 東野圭吾出版社/メーカー: 講談社発売日: 1994/06/06メディア: …

小説「時生」で東野圭吾が伝えたかったこと

「過去に戻れるものならやり直したい!」 過去のことを後悔しても仕方がないことは分かっているものの、こんな気持になったことは一度や二度ではありません。僕にもやり直せるものならやり直したいと思う過去は一つや二つではなかったような気がします。 た…

「悪意」は、東野圭吾氏の悪意が満載の小説でした!

この「悪意」という小説は、その内容よりも、小説の構成や視点がとても興味深いものでした。 小説の構成としては、犯人の手記に刑事・加賀恭一郎の考察がその都度絡んでいくという手法が用いられています。手記というのは、普通自分の体験や感想を書き記すも…

小説「秘密」で描かれた夫婦の悲哀

小説「秘密」の設定は、当時はどうだか分りませんが、現在ではごくありふれた設定です。ある人物の肉体に別人の魂が宿るという話は、いろいろな小説やドラマなどで見かけることでしょう。ありふれた設定をどのように収束させるのか?きっとそこが作家の力量…

「パラレルワールド・ラブストーリー」に描かれたパラレルワールド

パラレルワールドとは、並行して存在する別の世界(時空)を指す言葉であり、SFにおいてはポピュラーなアイデアである。 しかし、東野圭吾が描いたここでのパラレルワールドは、そんなSF的なものとは一線を画している。というか、真のパラレルワールドを描…

犯人を書かない小説「どちらかが彼女を殺した」

加賀恭一郎シリーズ第3弾となる長篇小説「どちらかが彼女を殺した」は、最後まで犯人の名前が出てこないという特殊な推理小説です。つまり、犯人は読者自身が推理しなければ分からない、というもの。 それを知らずに読んだ人は、最後にフラストレーションが…

「眠りの森」加賀恭一郎の恋

「眠りの森」は、加賀恭一郎シリーズの第2作品目である。第1作品目の「卒業」では、加賀は大学卒業後に教師になることになっているが、2作品目の「眠りの森」ではいきなり刑事として登場してくる。 「眠りの森」では、刑事になった加賀の恋心がクローズアッ…

「怪笑小説」の舞台化決定!

ミステリ作家として不動の地位を得ている東野圭吾氏ですが、実はコメディ調のミステリ(ミステリ調のコメディ?)も書いています。 「~笑小説」というのがそれにあたるのですが、今までに「怪笑小説」「毒笑小説」「黒笑小説」「歪笑小説」と4つの短篇集が出…

小説【赤い指】の「赤い指」は母の愛だった!

東野圭吾作品でのシリーズものといえば、「ガリレオシリーズ」と「加賀恭一郎シリーズ」が圧倒的に人気が高いようです。 ガリレオシリーズと加賀恭一郎シリーズの違いは、ガリレオシリーズは短篇が主であるのに対して、加賀恭一郎シリーズは基本的に長篇(短…

映画「真夏の方程式」では、どんなガリレオがみれるのか?

小説版【真夏の方程式】では、“今までにない湯川”がみれるのが見どころにもなっています。さてさて、映画ではこの辺がどのように描かれているのかが楽しみですね! それでは、小説版【真夏の方程式】での見どころですが、 事件解明にあまり積極的には介入し…

映画「真夏の方程式」舞台挨拶予定

テレビドラマ版の「聖女の救済」の放送も終了して、いよいよ映画版「真夏の方程式」が6月29日(土)から公開されます。映画と言えば、出演俳優たちで行われる舞台挨拶。その舞台挨拶の日程を“ガリレオプロジェクト”から調べてみました。 公開日当日の6月29日(…

「流星の絆」は三兄妹だけの絆ではなかった!

「流星の絆」という小説は、『夜中に流星を観にいっている間に両親が殺されていて、その復讐を誓う三兄妹の物語』・・・簡単にまとめるとこういう話です。 「流星」と「両親の殺害事件」が結び付いていることで、タイトルに「流星」という言葉が使われている…

【白夜行】小説とTVドラマと映画を比較

白夜行は、1999年8月に集英社から小説として出版され、その後、2006年にTVドラマ化、さらに2011年に映画化されました。 映画の方が小説(原作)をかなり忠実に再現しており、TVドラマでは小説(原作)をかなり修正した感がありました。全体的な印象としては…

【聖女の救済】小説版とテレビ版の違い

映画公開をガリレオシリーズ長編の第3作品目の【真夏の方程式】に譲るかたちとなった第2作品目の【聖女の救済】が、本日午後9時にテレビ放映されます。本日放送されるのは前編で、来週の後編(30分拡大)と合わせて2時間以上のテレビドラマというところですか…

ガリレオシリーズ【聖女の救済】は、なぜ映画ではなくTVドラマになったのか?

ガリレオシリーズの長編2作品目となる「聖女の救済」が、来週の月曜日(6月17日)と再来週の月曜日(6月24日)の2週に渡って放映されます。 聖女の救済 (文春文庫)作者: 東野 圭吾出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2012/04/10メディア: ペーパーバック購入: 4人…

ガリレオシリーズ【容疑者Xの献身】の論争

ガリレオシリーズ3作品目の小説。 2005年8月に単行本が発売、2008年8月に文庫本が発売され、2008年10月4日に映画公開された作品である。2012年2月に発売された「東野圭吾公式ガイド 読者1万人が選んだ東野圭吾作品人気ランキング」でランキング1位を獲得した…