東野圭吾作品の世界

東野圭吾著作の書籍からその世界観を独断と偏見で解釈します!

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【白夜行】小説とTVドラマと映画を比較

白夜行は、1999年8月に集英社から小説として出版され、その後、2006年にTVドラマ化、さらに2011年に映画化されました。

映画の方が小説(原作)をかなり忠実に再現しており、TVドラマでは小説(原作)をかなり修正した感がありました。全体的な印象としては、原作に忠実な映画は全体的におどろおどろしい雰囲気なのに対して、TVドラマの方はかなり感動的に仕上がっております。感動的に仕上げるためにかなり小説(原作)とは違った設定を作り上げているので、そのことを評価を下げる意見として取り上げている人も多いようですね。

 

でも僕の場合は、映画ではまったく涙することはなかったですが、TVドラマでは何度も感動して泣かされる場面に遭遇しました。映画が2時間半に凝縮されていたのに対してTVドラマがその4倍近くの長さがあったことや製作コンセプトを考えると、まっ、これは仕方ないでしょう。

 

TVドラマでは綾瀬はるかさんと山田孝之さんが、映画では堀北真希さんと高良健吾さんが主演でした。綾瀬はるかさんと堀北真希さんの役どころが“唐沢雪穂”、山田孝之さんと高良健吾さんのが“桐原亮司”という役どころですが、TVドラマでは桐原亮司役をした山田孝之が中心に、映画では唐沢雪穂役をした堀北真希さんを中心に物語が展開されていました。

 

映画の方の唐沢雪穂と桐原亮司には常軌を逸した感が拭えませんが、TVドラマの方の唐沢雪穂と桐原亮司にはかなり感情移入される方も多いのではないかと思います。とにかく感動モノが好きな人にはTVドラマ版、人間の心の闇の部分を覗いてみたいあなたには映画版がおススメだと思います。

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