東野圭吾作品の世界

東野圭吾著作の書籍からその世界観を独断と偏見で解釈します!

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2013-08-01から1ヶ月間の記事一覧

宗教家には受け入れられない「変身」という小説

「霊魂は存在するのか?」 この小説「変身」は、霊魂の存在を真っ向から否定しているように感じます。なので、宗教家の人が読めば、きっと顔をしかめることでしょう。 変身 (講談社文庫)作者: 東野圭吾出版社/メーカー: 講談社発売日: 1994/06/06メディア: …

小説「時生」で東野圭吾が伝えたかったこと

「過去に戻れるものならやり直したい!」 過去のことを後悔しても仕方がないことは分かっているものの、こんな気持になったことは一度や二度ではありません。僕にもやり直せるものならやり直したいと思う過去は一つや二つではなかったような気がします。 た…

「悪意」は、東野圭吾氏の悪意が満載の小説でした!

この「悪意」という小説は、その内容よりも、小説の構成や視点がとても興味深いものでした。 小説の構成としては、犯人の手記に刑事・加賀恭一郎の考察がその都度絡んでいくという手法が用いられています。手記というのは、普通自分の体験や感想を書き記すも…

小説「秘密」で描かれた夫婦の悲哀

小説「秘密」の設定は、当時はどうだか分りませんが、現在ではごくありふれた設定です。ある人物の肉体に別人の魂が宿るという話は、いろいろな小説やドラマなどで見かけることでしょう。ありふれた設定をどのように収束させるのか?きっとそこが作家の力量…