東野圭吾作品の世界

東野圭吾著作の書籍からその世界観を独断と偏見で解釈します!

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祈りの幕が下りる時 あらすじ

9月13日に発売された東野圭吾氏の最新刊「祈りの幕が下りる時」を早速読んでみた。読後の感想(感想はこちら⇒)はまた書こうと思うが、まずは、あらすじを簡単に紹介することにしましょう。※ネタばれが嫌な人は読まないで下さいね!

 

まずはプロローグと言えるところから…

 

物語は、暗い過去を秘めた36歳の女性が仙台に流れ着き、「セブン」というスナックで働くことから話がはじまる。その女性の名前は田島百合子。

若い頃新宿のクラブで働いていた経験があり、美人でもある百合子の評判は良く、店は活気に溢れていた。

しかし、百合子が「セブン」で働いてから十年ほど過ぎた頃、彼女が一人の客・綿部と深い仲になる。店の女性オーナー・宮本靖代は二人の関係を応援するが、百合子の体調が日に日に悪くなっていき、店を休みがちになっていく。やがて店を長期に休むことになり、その間に百合子は人知れず亡くなってしまうのである。死因は心不全。

 

オーナーの靖代は、百合子と深い仲であろう綿部に連絡を取り、百合子の供養を頼むが拒否される。しかし、綿部は百合子の息子に連絡を取り、その息子が遺骨の引き取りをすることになる。息子の名前は加賀恭一郎。母の百合子でさえ知らなかった加賀の連絡先を、なぜ綿部が知り得たのか?

 

このプロローグは、今回の事件に関わる極めて重要な人物が登場していることから書かれている箇所であります。もちろん、加賀恭一郎以外の人だということは分かりますよね!

 

さて、ここからが本文となる今回の事件…

 

事件は、滋賀県在住の押谷直子という女性が、東京の葛飾区小菅という町にあるアパートで殺害されたことから始まる。さらに、そのアパートの住人・越川睦夫も行方不明である。押谷直子と越川睦夫の接点はまったく見当たらない。

 

しかし、この捜査に当たることになった警視庁捜査一課の松宮刑事が、従兄の加賀恭一郎に越川睦夫のアパートにあった遺留品の話をしたことから急展開を迎えることになる。

 

その遺留品とは月めくりのカレンダーであり、そのカレンダーには毎月違う橋の名前が書かれていたが、その内容が亡くなった加賀恭一郎の母・百合子が持っていた遺品のメモに記載されている内容とまったく同じであり、しかも、筆跡まで同じだったからである。筆跡は百合子のものではない。

 

加賀恭一郎は、そこに書かれている橋を撮影した写真をあらえる方面から入手し、ある人物が写っていることを突き止める。その人物とは、演出家兼脚本家で元女優の角倉博美であった。角倉博美は、押谷直子が殺害の前日に会っていた人物だった。角倉博美は、押谷直子の幼なじみであった。

 

ようやく、押谷直子と越川睦夫のかすかな接点が見つかったのだが・・・

 

まっ、あらすじはこの辺で留めておくことにしましょう! 

一つ言えるのは、他の加賀恭一郎シリーズを読んできた人たちには必読の書だということです。この辺は、また別の読後の感想を書いた時にでも。

祈りの幕が下りる時

祈りの幕が下りる時