「祈りの幕が下りる時」が第48回吉川英治文学賞を受賞
昨年(2013年)の9月13日に発売された加賀恭一郎シリーズの最新作「祈りの幕が下りる時」が、第48回吉川英治文学賞を受賞しましたね。
この「祈りの幕が下りる時」は、シリーズでずっと謎とされていた加賀恭一郎の母の失踪事件の真相が明らかになるという、加賀恭一郎シリーズのファンにとっては見逃すことができない作品でした。
また、第2作品目(眠りの森)の事件が原因で、警視庁捜査一課から所轄に移動することになった加賀刑事が、「祈りの幕が下りる時」の事件の後に警視庁捜査一課に復活するという記念すべき作品ともなりました。
次回作から従兄の松宮刑事が本格的な相棒となるのですかね?非常に楽しみです!
さて、文学賞と言えば、「芥川賞」と「直木賞」が圧倒的に有名なのかもしれませんが、実は、芥川龍之介も直木三十五の作品もあまり読んだことがありません。
それにひきかえ、吉川英治の作品は大好きで、特に「宮本武蔵」などは、何度読み返したか分からないぐらいに没頭したのものです。それだけに今回の吉川英治文学賞の受賞は、「容疑者Xの献身」で直木賞を取ったことよりも、個人的には嬉しく感じています。
この吉川英治文学賞は、当初は、作家活動や業績などに対して与えられる『功労賞』的な側面が強かったですが、最近は具体的な作品に対して与えられるようになったようですね。ただ、講談社が後援する賞なので、当然に講談社から出版されている作品限定ということになるのでしょうね。