東野圭吾作品の世界

東野圭吾著作の書籍からその世界観を独断と偏見で解釈します!

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◆ノンシリーズ(長編)

「秘密」の劇場版は、ラストが少し残念だった。

昨日、BSで「秘密」の劇場版を放映していましたね。広末涼子と小林薫が主演した映画です。僕自身は、映像化が原作の小説に忠実な作品であるかどうかはそれほど気にしません。おもしろければOKだという考えです。実際、「白夜行」のテレビドラマなんかは…

「学生街の殺人」を読んでノスタルジックな気分に・・・

学生街の殺人 (講談社文庫) 作者: 東野圭吾 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 1990/07/06 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 9回 この商品を含むブログ (45件) を見る この「学生街の殺人」は、大体以下のような内容である。 舞台は、大学の正門の位置が変…

「疾風ロンド」根津・千晶コンビの前作「白銀ジャック」を読んでみた。

東野圭吾氏の新作「疾風ロンド」が100万部を突破したと実業之日本社が11月26日に明らかにしました。11月15日が発売日だったので、わずか10日ほどで100万部を突破したことになります。コンスタントに新作を出している点から考えると、村上春樹氏の人気を凌ぐ…

11月15日発売の「疾風ロンド」のあらすじと感想

11月15日に発売になった東野圭吾氏の「疾風ロンド」を昨日読みました。 疾風ロンド (実業之日本社文庫) 作者: 東野圭吾 出版社/メーカー: 実業之日本社 発売日: 2013/11/15 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (2件) を見る あらすじは、以下のような感じ…

東野圭吾 最新刊『疾風ロンド』2013年11月15日発売

2013年9月13日に加賀恭一郎シリーズの新刊「祈りの幕が下りる時」が単行本で発売されたのがまだ記憶に新しいところだが、今度は、文庫本での新作書き下ろし作品が、2013年11月15日に実業之日本社文庫より発売されるようです。タイトルは『疾風ロンド』 疾風…

「同級生」は、最後の2ページで白けた気分になった!

どんなに好きな作家の小説でも、必ず1冊や2冊は「??」というような作品はあるものだと思います。東野圭吾氏の「同級生」は、僕にとってはそんな一冊だった。それも、わずか最後の2ページのせいで・・・ 同級生 (講談社文庫) 作者: 東野圭吾 出版社/メーカ…

東野圭吾氏の「分身」を読んで考えたこと

東野圭吾氏の「分身」を読んで僕が一番考えさせられことは、この小説が伝える内容とはかなりかけ離れているかもしれない。なぜなら、それについてはあまり深くは書かれていなかったからである。 それでも、僕が一番考えさせられたのは、血のつながりと親子間…

「殺人の門」を読んでイライラする人続出!?

小説「殺人の門」のアマゾンのレビューには、多くの人がこの小説を読んで主人公にイライラしたことを書いています。 読者をイライラさせるこの「殺人の門」という小説の大体の内容は、以下のようなものです。 主人公の田島和幸は歯医者の家に生まれ、裕福な…

宗教家には受け入れられない「変身」という小説

「霊魂は存在するのか?」 この小説「変身」は、霊魂の存在を真っ向から否定しているように感じます。なので、宗教家の人が読めば、きっと顔をしかめることでしょう。 変身 (講談社文庫)作者: 東野圭吾出版社/メーカー: 講談社発売日: 1994/06/06メディア: …

小説「時生」で東野圭吾が伝えたかったこと

「過去に戻れるものならやり直したい!」 過去のことを後悔しても仕方がないことは分かっているものの、こんな気持になったことは一度や二度ではありません。僕にもやり直せるものならやり直したいと思う過去は一つや二つではなかったような気がします。 た…

小説「秘密」で描かれた夫婦の悲哀

小説「秘密」の設定は、当時はどうだか分りませんが、現在ではごくありふれた設定です。ある人物の肉体に別人の魂が宿るという話は、いろいろな小説やドラマなどで見かけることでしょう。ありふれた設定をどのように収束させるのか?きっとそこが作家の力量…

「パラレルワールド・ラブストーリー」に描かれたパラレルワールド

パラレルワールドとは、並行して存在する別の世界(時空)を指す言葉であり、SFにおいてはポピュラーなアイデアである。 しかし、東野圭吾が描いたここでのパラレルワールドは、そんなSF的なものとは一線を画している。というか、真のパラレルワールドを描…

「流星の絆」は三兄妹だけの絆ではなかった!

「流星の絆」という小説は、『夜中に流星を観にいっている間に両親が殺されていて、その復讐を誓う三兄妹の物語』・・・簡単にまとめるとこういう話です。 「流星」と「両親の殺害事件」が結び付いていることで、タイトルに「流星」という言葉が使われている…

【白夜行】小説とTVドラマと映画を比較

白夜行は、1999年8月に集英社から小説として出版され、その後、2006年にTVドラマ化、さらに2011年に映画化されました。 映画の方が小説(原作)をかなり忠実に再現しており、TVドラマでは小説(原作)をかなり修正した感がありました。全体的な印象としては…